ストライプ柄が個人的に好きなので、生地収集をしていると自然と集まってしまいます。その中でもこの生地はお気に入りで、今まで見たことない奇妙なストライプです。使わずに観賞用や資料として取っておこうか迷ったのですが、思い切って服にしてみました。
シャツジャケットの概観。
ストライプを生かすために、直線的なパターンを多用しました。タイトな作りなので着る人を選ぶかもしれません。そして、パターンは細腹無しの2面構成となっています。ダーツがなく、ウエストにくびれもないボックスシルエットです。
デザイン面では、前身頃と後ろ身頃で生地使いを変えています。インクジェットプリントではなく織りで形成されている生地なので当然、表と裏では色合いが異なります。どちらも面白い色合いなので、後ろ身頃では生地の裏面を表地にしてみました。
見れば見るほど、味わい深い生地です。。
ボタンを留めた時は少しだけ重なりをつけて、セミダブルブレストにしました。シングルよりもダブルの方が前を開けたときにカッコいいと個人的に思っています。。
ディテールを一通り。

生地と調和するボタン。
ボタンは20mmの茶蝶貝を採用しました。とても上品な茶色ですが、見る角度や光の加減で微妙に色が変化します。また、真珠層の光沢により落ち着きのある柔らかな風合いが特徴です。
いつもの鳥足がけで、根巻きもバッチリしてます。そして、力ボタンには9mmの白蝶貝を使いました。見えない部分だからプラスチックボタンでも問題ないのですが、ちょうど余っていたので贅沢に。。
手で縫う以上の意味。
ボタンホールは手で縫っています。
ボタンホール専用の機械だと5秒で終わりますが、手縫いだと一つにつき10分以上の時間を要します。時間にして、およそ120倍です。工業化された社会の中では、かなり非効率的な作業と言えます。
ですが、私は手で縫うボタンホールが好きです。ただ単にボタンホール・アタッチメントの調子が悪いという理由もありますが、手で縫ったボタンホールの独特な風合いが気に入っています。不思議と時間が経つのがあっという間です。時間が許す限りは、手でボタンホールを作っていきたいと思います。。
首回りはできるだけ薄く。
生地が何枚も重なると思ったよりも厚みが出てしまいますよね。
初歩的なことですが、見返しの縫い目をずらしてできるだけ縫い代を薄くしました。片返しの場合は、縫い代を倒す方向を逆にしても効果があります。
ミニ・コイン・ベンツ。
前回紹介したコインベンツです。500円玉を2枚入れておけば、もしものときに安心かと思います。
ピタッとした袖。
生地の滑りも悪くなく、タイト目な袖なので袖裏は付けていません。。なのでインナーは半袖がおすすめです。また、1枚袖ですが捻ることにより、立体感のある袖に仕上げました。
クレイジーな生地。

使用したのはイッセイミヤケの生地です。見た瞬間に一目惚れで、即決しました。
織りは立体的で、色々調べて見ましたが結局のところ何織と呼んでいいのか分かりません。。もし知っている方がいらっしゃれば、教えていただきたいです。
- コットン50%
- ウール20%
- ポリエステル18%
- アクリル8%
- レーヨン4%
変わっています、とても。正直、どのように洗濯すればいいのか分かりませんX(。
サイズについて。
肩幅 | 40cm |
身幅 | 47cm |
着丈 | 72cm |
袖丈 | 62cm |
- 1点物
- ユーズド
- 袖は細め
不明点がありましたら、お問い合わせフォームまでお気軽にどうぞ:)。