【№1】と同じコンセプトで製作しました。なので、あまり詳しくは書かずにサラッといこうかと思います。詳しくは前回の記事をご覧ください。
生地を変えて作ったので、まずは生地の紹介からしていきます:D。
ミラショーンの生地。
ミラショーンというブランドのオーダーメイド用生地を運良く手に入れることができました。
生地自体は薄手でハリがあります。ペイズリーの総柄ですが、繊細なタッチで総柄特有のしつこさは全くないです。
ペイズリー柄といっても、様々なバリエーションがあり一言では言い表せませんがこの生地は一風変わっています。何というかペイズリー柄独特の民族っぽさがありません。綿100%で非常に上質です。
シャツ全景。
クレリックシャツにしようかとも迷ったけど、思い切って総柄で作ってみました。
結果——正解。たぶん。
服のディテールを再び。
比翼またの名をフライフロント。

前回のシャツと違うのは一番下のフロントボタンが水平ではないところです。職業用ミシンにアタッチメントを付けてボタンホールを縫っていたんですが、向きを変えるのを完全に忘れていましたX(。言い訳ですいません。。
真珠の母。

特にデザインに制約がなければ鳥足がけで仕上げます。白蝶貝は別名「マザーオブパール」と呼ばれています。私はあまり真珠に詳しくはないですが、白蝶真珠を生み出す貝のようですね。
ボタンのないバンドカラー。
衿の部分にボタンをつけないデザインにしました。というのも、イタリアンカラーのように衿を開けて着る前提で作ったからです。
イタリアンカラーとは、見返しの付いた衿のことをいいます。見返しが付くので開襟した時に縫い目線は見えません。そして、縫い目線がないということは、ロールしやすいということでもあります。
パリッとしたカフス。
カフスには接着芯を使いました。この辺はまだまだ研究する余地がありそうです。
- 接着芯
- フラシ芯(生地に張り付けないタイプ)
- 半フラシ
- 芯なし
それぞれにメリットとデメリットがありますが、それは別の機会にまとめたいと思います。
前振りにするための後付け袖。
柄で分かりにくいですが、袖を回転させて前方に振るような付け方をしています。
また、縫い代は折伏せ縫いで仕上げています。ロックミシンのようにほつれることもないし、丈夫なのでシャツでは一般的な方法です。このシャツでは、かなり縫い代の幅を細くしています。
- 表からのステッチを細く入れられる
- 細いほど縫い代が丈夫
ちょっと縫い代が硬くなるデメリットもあるので頭に入れておかなければなりません。とはいえ、薄い生地だったら問題はないでしょう。
惜しげもなくギャザーをヨークへ。
たっぷりとギャザーを入れました。ただの装飾ではなく、ギャザーを入れることで肩周りに余裕が生まれます。
ガゼットの代わりに。
脇線の処理はちょっと変わった方法で行っています。シンプルに見えますが、けっこう複雑な作業が必要です。今度、機会があれば記事にまとめてみます。
裾は二度縫う。
2枚目の画像を見れば分かるかもしれませんが、一度目と二度目のステッチの幅をあえて変えてあります。三つ折りは細くなればなるほど、アイロンが効きにくくなるのでステッチで抑えるというわけです。
- 1回目のステッチ:生地を落ち着かせるための捨てミシンのようなもの。針目は粗め。
- 2回目のステッチ:これが本来のステッチで表から見える。針目は細かめ。
生地が浮いたりして、綺麗な三つ折りができない人にはこの方法がオススメです。
サイズについて。
肩幅 | 44cm |
身幅 | 49cm |
着丈 | 77cm |
袖丈 | 63cm |
- 【素材】綿100%
- 1点もの
- ユーズド
- 【№.1】のシャツと比べて着丈が1cm長いです。それ以外は特に変更点はありません。
不明点がありましたら、お問い合わせフォームまでお気軽にどうぞ:)。